環境ホルモンはムダ毛にもいろいろな影響を与えている?

10年近く前にダイオキシンが大きな社会問題になり、同時に環境ホルモンも注目されるようになりました。最近ではダイオキシンという言葉はあまり耳にすることがなくなりましたが、環境ホルモンに関しては生殖機能に悪影響を与える物質として対策が取られています。

 

環境ホルモン(内分泌かく乱物質)がどんなものかを説明できる人は多くないと思いますが、簡単に言うと、わたし達の生活環境の中に存在しているもので、体内で作りだされるホルモンと同じような働きをして体内に影響を与える化学物質のことです。環境ホルモンは、わたし達が吸う空気だけでなく、食品などさまざまなものに含まれています。

 

よく知られている環境ホルモンの例は

よく知られている環境ホルモンの例としては以下のものがあります。

 

◆ポリ塩化ビフェニル類(PCB)
ポリ塩化ビフェニル類は耐熱絶縁体として使われていましたが、内分泌かく乱作用に加え、毒性があることが分かり、すでに製造が停止されています。環境ホルモンとして有名なダイオキシンは、このPCBが燃焼する際に発生します。

 

◆有機塩素化合物(DDT)
有機塩素化合物は、農業用の殺虫剤として広く使われていましたが、こちらも内分泌かく乱作用、毒性があることが明らかになり使用されなくなりました。

 

◆アルキルフェノール類
アルキルフェノール類は、界面活性剤の原料となる化合物で工業用の洗剤として使われています。工場から排水される中にアルキルフェノール類が含まれていると河川にすむ生物に影響を与えることが懸念されています。

 

◆ビスフェノールA
ビスフェノールAは、プラスチック製品の原料となる樹脂ですが、川や海の中にすんでいる魚などの内分泌系に作用する可能性が指摘されています。

 

ここに挙げたものは一部ですが、環境ホルモンは殺虫剤や農薬といったもののほか、プラスチック製品や食品添加物といったものまで、いろいろなものを通して体内に取り込まれています。

 

環境ホルモンが女性に与える悪影響は

環境ホルモンの中にはエストロゲン(女性ホルモン)とよく似た働きをするものがあることが分かってきています。そのような環境ホルモンが体内に入ってきてしまうと、正常なホルモンの分泌が乱され生殖細胞や生殖機能に悪影響を及ぼすのではないかと考えられています。
そのため、生理不順や生理痛などのほか、不妊の原因となったり、子宮内膜症や卵巣がん、子宮がん、乳がんなどの婦人科系のさまざまな疾患の発症を引き起こしたりするひとつの要因になり得るといわれています。

 

ホルモンバランスへの影響がムダ毛にも関わってくる

女性ホルモンが正常に分泌されていると、ムダ毛が生えてくるのを抑制できるということが分かっています。しかし、環境ホルモンの影響によってホルモンバランスが崩れてしまうと、女性ホルモンの分泌が減少してしまい、その結果、男性ホルモンの割合が多くなってしまいます。

 

よく男性ホルモンは男性にのみ分泌されるもので、女性ホルモンは女性にのみ分泌されるものという風に考えている人がいますが、実際にはそうではありません。男性にも女性ホルモンは分泌されますし、女性にも男性ホルモンは分泌されています。ただ、分泌量は異なります。女性に分泌されている男性ホルモンは、男性に分泌されている量の5〜10%と言われていますから、かなり量は少ないのです。

 

しかし、環境ホルモンの影響で女性ホルモンの分泌量が減ってしまうと、男性ホルモンの割合がいくらか増加してしまいます。そのため、ムダ毛か濃くなってしまったり、これまで気づかなかった部位にまでムダ毛が生えてしまったりすることがあるのです。

 

日々の生活で環境ホルモンから身体を守るには

女性が環境ホルモンから自分の身体を守るためには、日々の生活のどんなところで環境ホルモンの影響を受ける可能性があるかを考えておくことが大切です。ここでは、環境ホルモンの影響から身体を守るために実践できる2つのことを紹介したいと思います。

 

1.食生活を見直してみる
ここ2〜3日の自分の食生活を振り返ってみましょう。加工食品に頼った食事やコンビニ弁当で済ませていることが多いでしょうか?スナック菓子などのジャンクフードを毎日食べているでしょうか?
加工食品やスナック菓子には保存料や着色料などが多く使われています。また、コンビニ弁当は温める際に容器が溶けて環境ホルモンが出てくる可能性が高いため、食べ物と一緒に摂り入れてしまう危険性があります。

 

忙しい生活を送っていると、つい加工食品やコンビニ弁当などで済ませがちになりますが、休みの日に作り置きして小分けして冷凍するなどして、加工食品などに頼らない食生活を送るように心がけましょう。

 

 

2.天然素材の洗剤を使う
化学薬品から作られたものや石油由来の洗剤の中には界面活性剤が多く含まれています。界面活性剤は油汚れを落としやすいというメリットがありますが、環境ホルモンも含まれています。

 

ですから、可能なら洗浄力は落ちますが、天然素材の成分を使ってつくられた洗剤を使うようにするのがオススメです。また、洗剤を替えるのが難しければ、洗剤の量を減らしたり、洗剤はよくすすぐようにして、なるべく体内に環境ホルモンを取り入れないようにしましょう。